*いまさら×3*


いまさら遅いと思うけど
君のこと好きだった

でも、好きって気持ちは
簡単には伝えられない

僕はへそ曲がりだから
「好き」って言われると
キライなような気がしてた

いまさら遅いと思うけど
君のこと好きだった

でも今、君は
僕の知らない
だれかの腕に抱かれて
静かに寝息をたてている

いまさらだけど

なんか悔しい



*僕達は*

僕達は誰にも許されない恋をした

二人の恋は燃え上がり
このまま
ずっと ずっと

朝が来て
瞼を開ければ君がいる
夜が来て
唇を合わせて目を閉じる

僕達は誰にも許されない恋をした

その恋が破滅を導くモノだと
知っていても
僕達は愛することを
止めなかった


 

*帰る場所*


おかえり

その一言があるって
帰る 場所が存在するって事


ただいま

この一言を言う為に
僕は今日も靴ヒモを固く結ぶ





*泣いてもいいよ*

大きな瞳を潤ませて
君はソコに立っていた

柔らかな頬をつたう涙は透明

泣いてもいいよ

僕はそう呟く

ないてもいいから
泣いて 泣いて
哀しみが飛んでいったら

笑顔を見せて欲しい


*Sweet Butter*


目覚めると
深い琥珀色のコーヒーの香

瞬きする黒い瞳
濃厚で甘い
ピーナツバターのついたその唇

君が僕の朝ご飯



*犯罪者*

ある日 僕は君に恋をしました

痛い、痛いこの気持ち
一刻も早く逃げ出したかった

君なんかいなければ良かった
少しだけ君を恨みました

苦しくなった僕は
とうとう殺人を侵してしまいました

僕は自分の背中に
白い  白い羽根が
ついているかのように
気が付いたら
ビルの上から飛び降りていました

死んだら楽になると思っていたので
哀しみも、痛みも我慢しました


悲しかったのはその後でした

君が僕のことを好きだなんて
君は一言も言わなかった

今では僕は君のこと
少しキライになりました


 

*うるさいペット*

はじめに言っておく
僕はものすごいやきもちやきだから
君を好きになるのが苦手なの
だってそうだろ?

もしも君を好きになったら
君が誰かと話すだけで
膨れっ面

もしも朝目覚めて
君からのメールが来てなかったら
その日は一日ブルー

もしも君をデートに誘って
用事があるからなんて言われたら
僕は一人で映画をみるだろう

もしも もしも もしもって
一日中やきもちやいて
真っ黒焦げでいるなんて
とっても とっても辛いから

君を好きになるのは苦手なの
やきもちなんかやかなくて
済むのなら

君のモノになっても良いよ
そばにいて癒してあげるよ
そのかわり
君は檻の中

 

*類似 *

同じ時間を過ごしたの

宇宙からみればほんの一瞬

だけど二人で朝を迎えて
一緒に笑って哲学して
同じベットで眠った。

世界中の人もきっと
きっと同じ

でもね

二人は二人しかいないんだよね



*恋するアクアリウム*

ガラス越しに見つめる
黒目がちな君の瞳
可愛いお髭

灰色の柔らかな毛が
水面に ゆれて ゆれて

見上げれば
ほの暗い空間に
蒼の光が射し込んで
照らし出される 私の顔

君はどんなふうにみてるんだろう
その答えが聞きたいよ


*チョコレート情事*

僕は甘い物が嫌い

彼女はプリンが好きだった
彼女に好かれようと努力した
プリンを食べてみたけれど
結局、彼女は僕を
子ども扱いしただけだった


僕は甘い物が嫌い

次の彼女は和菓子が好きだった
彼女に好かれようと努力した
和菓子を食べてみたけれど
結局、彼女は僕を
捨てて出て行った

僕は甘い物が嫌い

今好きな彼女はチョコレートが好き
僕はまた彼女に好かれようと
チョコを目の前にしている
好かれようとするから
僕は失敗ばかりするのかな
チョコレート、僕の分も君にあげよう

チョコレートがなくなる頃
僕らはお互い幸せな気分になった

 

*緑の付箋*

部屋の壁に貼られたメモは
秋の風に身を震わせる

鉛筆の走り書き
今日の予定がマジックで
無造作に消されてく

緑の付箋のメモ書きは
秘密の暗号で埋め尽くされる
君の名前がイニシャルで
あちこち出現

ハートの数は幸せ度数
緑の付箋に余白はない

突如、窓から秋風が・・・

壁にはみだしたハートは
床に落ちた緑の付箋とともに
半分切れた

急いで
白い壁に 付け足した
残りの半分

恋はハートの数じゃない
秋の風が教えてくれたのさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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